睡眠時無呼吸症候群，レム睡眠行動異常症等など睡眠障害は多彩で，検査・診断には経験と豊富な知識が必要．専門家多数の執筆で，睡眠の基礎から各種疾患，検査，診断と治療まで，最先端の知識を網羅した一冊．

〔主な目次〕

序文
１章　睡眠の生理
　１．睡眠のメカニズム
　２．睡眠の概日リズム調節
　３．生理機構の調節
　　
２章　正常睡眠
　１．睡眠段階とその特徴
　２．睡眠に影響を与える因子
　３．年齢による変化
　
３章　概日リズム睡眠障害
　１．睡眠相後退型，睡眠相前進型 睡眠障害
　２．自由継続型，不規則型睡眠・覚醒障害
　３．時差障害，交代制勤務障害
　　
４章　不眠症
　１．不眠症の分類
　２．不眠症の原因
　３．不眠症の機序と病態生理
　　
５章　神経疾患
　１．ナルコレプシー
　２．特発性過眠症
　３．レストレスレッグス症候群と周期性四肢運動異常症
　４．睡眠関連てんかん
　５．レム睡眠行動異常症
　６．パーキンソン病
　７．アルツハイマー病

６章　睡眠関連呼吸障害
　１．睡眠呼吸障害の概念，診断過程と検査
　２．睡眠呼吸障害の治療
　３．睡眠関連呼吸障害に伴う内分泌代謝障害

７章　心血管系疾患
　１．正常睡眠における心血管系と夜間不整脈
　２．睡眠呼吸障害と心血管系
　３．心不全患者における睡眠
　４．OSA と心血管疾患

８章　睡眠随伴症
　１．ノンレム睡眠随伴症（NREM parasomnias)
　２．レム睡眠随伴症
　３．レム睡眠随伴症（RBD）とノンレム睡眠随伴症の合併
　４．睡眠随伴症と睡眠関連てんかんの鑑別診断
　５．睡眠中の暴力的異常行動
　６．その他の睡眠随伴症

９章　内科疾患と睡眠障害
　１．慢性腎疾患
　２．慢性疲労症候群と線維筋痛症

10章　小児の睡眠障害
　　
11章　精神疾患と睡眠障害
　１．パニック障害，不安障害
　２．気分障害・感情障害
　３．外傷後ストレス障害

12章　加齢と睡眠障害
　１．高齢者の睡眠
　２．高齢者の睡眠障害
　３．高齢者の睡眠障害に対する対応

13章　女性の睡眠障害
　１．月経周期と睡眠
　２．妊娠・産褥期と睡眠
　３．更年期と睡眠

14章　睡眠障害の診断のための検査（手技と適応）
　１．多用途デジタル脳波計の基礎知識
　２．睡眠ポリグラフィ
　３．睡眠潜時反復検査・覚醒維持検査
　４．活動量測定検査（アクティグラフィ）

15章　日中の過剰な眠気の診断と評価
　１．日中の過剰な眠気（過眠症）の評価法
　２．日中の過剰な眠気の鑑別診断法　
　３．中枢性過眠症に特徴的な診断法と診断分類について

16章　不眠症の診断と評価
　１．不眠の診断
　２．不眠の評価
　３．不眠症患者への非薬物療法

17章　睡眠障害の治療薬
　１．不眠症の治療薬
　２．過眠症の治療薬
　３．特殊な患者集団における薬物療法の留意点