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痛みを知るために
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痛みを知るために
痛みの認知を探り求めて

[ ペインクリニック ]

【監訳】花岡一雄 東京大学名誉教授、東邦大学客員教授、JR 東京総合病院名誉院長

A 5 判・260 頁・定価(本体3,000 円+税) 2015 年 5 月 発売

ISBN: 978-4-88003-883-4

ヒトはどのように痛みを感じるのか? 痛みの意義とは? 現代では手術や疾患による痛みの鎮痛は当然だが、痛みに耐えることが美徳とされた16 世紀スペインの国王は、終末期の疼痛緩和を拒んで苦悶のうちに没した。肉体と情動と思考と社会的・文化的背景の混合によって生ずる多元的な現象「痛み」を、欧米の医学史を踏まえつつ、著者の 40 年間にわたる研究と治療経験を通して検証する。

〔主な内容〕

1 生物学的な謎:痛みとは
役に立ち身を護るもの:良い痛み/情念/1 つの痛みか、多くの痛みか?/生物学的な謎
2 どのぐらい痛むのか:痛みの評価
ヒトの痛みの測定/動物での痛みの測定
3 侵害受容器:痛みのセンサー
非常に特殊な学説/侵害受容器は痛みセンサーか?/赤トウガラシ/痛みセンサーの動態/痛みと快楽とかゆみ
4 魔法の機織り機:痛みの回路
痛みの交差点/混乱と回路形成/苦難の道
5 痛みの動態:感作
感作の意味/痛みの動態における 3 つの重要な過程/痛みの増幅/ただし書きと警告
6 他人の痛みを理解する:痛みの認知と脳
脳なくして痛みなし/認知的な痛み/痛みを見る/痛みのニューロン
7 直感的な「腸」感:内臓痛
全ての臓器が痛むわけではない/内臓の損傷と痛みの関係/内臓関連痛/内臓痛の局在:拡がる警報装置/機能性内臓痛/内臓痛の治療
8 たんなる災難:神経障害性疼痛
神経障害性疼痛:名前がどうした?/戦争の教訓/脳の情報処理システムの破損/壊れた機械
9 性差、遺伝子、ストレス:痛みを修飾する要素
ストレスと痛み/痛みと遺伝子/男性の痛みと女性の痛み
10 痛みのない世界:痛みを癒す
天然の鎮痛薬/鎮痛薬か抗痛覚過敏薬か?/薬物以外の疼痛緩和法/痛みのない世界?



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