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「高齢期の痛み」緩和術
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「高齢期の痛み」緩和術
~体を鍛えて痛みの緩和から脳の老化予防へ~

[ ペインクリニック ]

【著】後 藤 文 夫 群馬大学名誉教授

B6 判・210頁・定価(本体 2,000 円+税) 2019 年 4 月 発売

ISBN: 978-4-88003-232-0

既刊書籍「神経障害性疼痛の緩和術~神経の痛みを癒す知恵~」の姉妹編
痛み(疼痛)に関する医学・医療を正しく理解することは,痛みの緩和のみならず生活の質(QOL)向上にも役立つであろうし,痛みに苦しむ人々の医療・看護・介護に携わる方々にとっても参考になる1冊.

〔主な目次〕

プロローグ 高齢期に多い痛み
著者が経験した痛みにはストレッチが特効薬
高齢期に多い慢性の痛み
痛みの種類と痛覚伝導系の損傷による「神経障害性疼痛」の特徴
神経障害性疼痛の代表疾患:糖尿病性神経障害と帯状疱疹関連痛
「痛み」に関わる用語と保険病名について

第1章 腰痛の原因診断と緩和法
「腰痛」の大半は原因不明の「非特異的腰痛」か?
急性腰痛は検査不要か?「賢い選択(Choosing Wisely)」を参考にしよう
危険性の高い腰痛か自分でチェックしてみよう
高齢者に多い腰部脊柱管狭窄症の特徴と診断法
椎間板ヘルニアと坐骨神経痛は下肢に痛みが走る
画像検査では診断のつかない非特異的腰痛に椎間関節痛,仙腸関節痛,殿皮神経痛,梨状筋症候群,筋筋膜性腰痛症がある
梨状筋症候群は坐骨神経痛を誘発
殿皮神経痛には神経ブロックが診断と治療に役立つ
脊椎分離症・すべり症による腰下肢痛の特徴
馬尾症候群が悪化すると尿意・便意が分からなくなる
危険信号のない腰痛では早めに日常活動を再開しよう
ストレスの少ない運動習慣による「運動疼痛緩和(EIH)」
腰痛は心身のストレスで長期化する
腰痛に有効な保存的治療と鎮痛薬
腰痛の手術は慎重に判断しよう
脊椎手術後症候群に注意
危険な病状のMRI:前立腺癌の脊椎転移前と化膿性脊椎炎
腰下肢痛には神経障害性疼痛が混在することを自ら実感
著者の日々のストレッチと趣味の活動
運動器症候群(ロコモ)とフレイルを自己診断してみよう

第2章 骨粗鬆症の痛みと脆弱性骨折の予防法
高齢女性は脆弱性骨折に注意
骨粗鬆症を自分で評価してみよう
骨粗鬆症の予防に努めよう
骨粗鬆症の治療薬
骨粗鬆症性疼痛の特徴と保存的治療

第3章 膝の痛み,痛風の痛みと下肢血流障害の保存療法
変形性膝関節症
痛風の原因と激痛発作の予防法・治療法
下肢血流障害の原因とその特徴
下肢血流障害の保存的治療

第4章 片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛の治療法
頭痛にはどのようなタイプがあるか
緊張型頭痛の原因と治療法
片頭痛の症状と診断基準
片頭痛の治療薬
群発頭痛は激しい顔面痛と眼症状を伴う
野上弥生子の前兆のない片頭痛
芥川龍之介の前兆のない片頭痛

第5章 顔面・口腔の激痛:三叉神経痛と歯の痛み
三叉神経痛とはどのような痛みか
三叉神経は顔面・前頭部・鼻腔・口腔の感覚をつかさどる
三叉神経痛の自己診断手順
三叉神経痛の内服治療
三叉神経ブロックは即効性が期待できる
歯の治療では三叉神経の神経障害性疼痛に注意
三叉神経ブロックが著効した高齢女性の受診記録

第6章 肩こりと首・肩・肘の痛み緩和策
頚部・肩・上肢の痛みを引き起こす疾患
頚椎・頚髄の障害度を自分で評価してみよう
胸郭出口症候群
(Thoracic Outlet Syndrome;TOS)
いわゆる頚肩腕症候群
ゴルフの練習でギックリ首に:
頚肩腕症候群には日々のストレッチを
五十肩(肩関節周囲炎)は高齢者も注意を
石灰(沈着)性腱(板)炎
高齢者は変性肩腱板断裂が多い
肩の痛みには神経ブロックと筋膜・結合組織リリースが有効
肩こり解消ストレッチ
五○代女性の五十肩(肩関節周囲炎)が治るまで
著者の五十肩はボーリングの第一投で治った
肘の痛み:テニス肘・ゴルフ肘は運動を続けて直そう

第7章 帯状疱疹関連痛の治療と予防法
水痘帯状疱疹ウイルスは神経節に潜み成人になってから帯状疱疹を引き起こす
帯状疱疹の痛みは高齢になるほど慢性化しやすい
帯状疱疹の皮膚症状と痛みの特徴
高齢者は水疱ワクチンの摂取を受けて帯状疱疹を予防しよう
帯状疱疹の治療法
帯状疱疹後神経痛の症状と治療

第8章 糖尿病性神経障害の痛みと緩和法
糖尿病性神経障害の特徴
有酸素運動によって高血糖と神経障害を予防しよう
糖尿病性神経障害の治療薬
糖尿病性下肢血流障害の治療

第9章 がんの痛み緩和法
がんの痛みとその特徴
世界保健機関(WHO)の鎮痛薬服用ラダー
がん性疼痛に用いられるオピオイド系鎮痛薬の特徴
突然の激しい痛み(突出痛)にはレスキュー剤を
激しいがん性疼痛には神経ブロックが有効
がん性神経障害性疼痛の緩和法
ストレスにならない程度の運動を継続してがんを防ごう

第10章 高齢期うつ病では痛みが慢性化しやすい
気分障害とうつ病・うつ状態
高齢期のうつ病・うつ状態は慢性疼痛と不眠を併発しやすい
抑うつ状態や不眠を伴う痛みの治療薬
うつ状態とうつ病の判定法
うつ病・抑うつ状態に伴う痛みと不眠

第11章 脳神経系の研究から痛みの特性を知る
痛覚刺激を認識する神経回路の解明
痛みを和らげる脳内の疼痛抑制系
痛みを伝える神経系の損傷は「神経障害性疼痛」を誘発する
「神経障害性疼痛」による痛みか,自分で評価してみよう

第12章 鎮痛薬の特性を知って安全に活用しよう
麻薬系鎮痛薬の歴史と臨床応用
コデインは非麻薬として処方できる
合成麻薬の慢性疼痛への臨床応用
米国では麻薬の過剰服用による死者急増
術前の麻薬使用は術後の痛みを強める
高齢者はオピオイドの呼吸抑制に注意
非麻薬オピオイドとは
一○○年以上売れ続けた消炎鎮痛薬:アスピリンとアセトアミノフェン
新しいタイプの非ステロイド抗炎症薬(COX-2 阻害薬)により副作用減少
非ステロイド抗炎症薬により虚血性心疾患や脳卒中のリスクが高まるか
子供と高齢者の解熱鎮痛にはアセトアミノフェンを
「神経障害性疼痛」有効な抗てんかん薬と抗うつ薬の特性
神経ブロックには副作用の少ないS(-)エナンチオマーの局所麻薬を

エピローグ ストレスフリーの有酸素運動によって脳の老化を予防しよう
運動療法は健康長寿の源:体力と知力のバランスが痛みを和らげ老化を遅らせる
ストレスフリーの有酸素運動が健康寿命を延長する



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