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麻酔科学・臨床麻酔 _ 心臓血管麻酔

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TEE の 過去・現在・未来
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TEE の 過去・現在・未来
~日本心臓血管麻酔学会第23回学術大会記念出版~

[ 心臓血管麻酔 ]

【監修】武田純三 慶應義塾大学名誉教授,杏林大学医学部麻酔科学教室客員教授
【編集】萬 知子 杏林大学医学部麻酔科学教室主任教授
    中澤春政 杏林大学医学部麻酔科学教室講師

A 5 判・196 頁・定価(本体価格4,200円+税) 2019 年 9 月 発売

ISBN: 978-4-88003-930-5

2018年9月に開催された「日本心臓血管麻酔学会第23回学術大会」テーマの趣旨である『他職種の協力によって成り立つ心臓血管麻酔』により,本大会で“TEEの過去・現在・未来”が取り上げられた.
本書はTEEの歴史を記録する一環で黎明期から携わる経験豊富な執筆陣による構成の下,TEEの過去(TEEのなかった時代からJB‐POT立ち上げ等初期の普及段階),現在(コミュニケーションツールとしてのTEE他),未来(有用性や限界と問題点,今後の課題,新テクノロジー)として書籍化.
TEEの歴史とそこに携わる人の情熱を感じることができ,これからTEEを始めるにあたり非常に参考となる1冊.

〔主な目次〕

緒言

本邦における心臓血管麻酔と TEE
JB-POT と TEE の普及
心臓手術のモニタリング
TEE のなかった時代から現在まで
 1.TEE のなかった時代の心臓手術
 2.TEE が始まった時代の心臓手術
 3.現在の心臓手術での TEE の重要性
 4.将来の心臓手術での TEE
TEE の黎明期
M モードから B モード,そしてカラードプラーへ
 1.TEE 誕生の直前
 2.TEE の登場
 3.カラードプラーモードの開発と TEE への搭載
 4.心内遺残空気
 5.大動脈疾患の評価
 6.TEE ガイド下の手術手技
TEE の普及
1.JB-POT の立ち上げ
  1.経食道心エコーの進歩
   (1)超音波機器のデジタル化
   (2)TEE の多断面化
  2.ASE/SCA ガイドライン
  3.NBE の立ち上げとその成功
  4.JB-POT 認定試験の準備
  5.JB-POT を立ち上げて
  6.今後の JB-POT への期待
2.外科医とのコミュニケーションツールとしての TEE
  1.日本心臓血管麻酔学会設立
  2.JB-POT 試験の歴史
  3.日本心臓血管麻酔学会専門医
  4.大会企画
  5.ガイドライン
  6.未来への発展
3.経食道心エコーによる僧帽弁閉鎖不全症の評価 ~3D 心エコー活用の有用性を含め~
  1.僧帽弁の解剖と僧帽弁閉鎖不全症(MR)の機能的分類
  2.TEE による僧帽弁の抽出
   (1)僧帽弁全体の観察
   (2)僧帽弁前後方向(中央部)の観察
   (3)僧帽弁交連部の観察
  3.僧帽弁形成術前に TEE で評価すべきこと
   (1)弁尖全体の形態把握
   (2)弁高および弁輪計測
   (3)弁下組織
   (4)SAM の予測
   (5)三尖弁の評価
  4.僧帽弁閉鎖不全症の 3D 解析
4.大動脈手術の発展における TEE の貢献
  1.大動脈手術と心臓手術
  2.大動脈手術の周術期管理
  3.大動脈手術中の脳・臓器保護
  4.自己弁温存大動脈基部置換術
  5.TEVAR の普及
5.小児経食道心エコーの過去・現在・未来
  1.小児経食道心エコー(TEE)とテクノロジーのこれまでの進歩
  2.小児 TEE と外科手術の進歩
  3.小児 TEE 教育
  4.小児 TEE のリスク・ベネフィット(有用性)とプレコーション
  5.小児 TEE 以外のモダリティと小児 TEE の将来
6.Minimal Invasive Cardiac Surgery(MICS)と TEE
  1.術前弁評価
   (1)僧帽弁手術
   (2)大動脈弁手術
  2.人工心肺確立まで
   (1)人工心肺開始
   (2)人工心肺離脱
   (3)人工心肺離脱後
  3.人工心肺離脱後弁評価
   (1)僧帽弁手術
   (2)大動脈弁手術
7.ハイブリッド手術室での TEE
  1.TAVI 術中の TEE
   (1)TAVI のアプローチ法
   (2)TF-TAVI 術中における TEE の役割
  2.MitraClip® 留置術中の TEE
   (1)MitraClip® の概要
   (2)心房中隔穿刺と SCG の左房への挿入
   (3)左房内での CDS 誘導
   (4)左室への CDS 誘導
   (5)弁尖の把持
   (6)クリップのリリース
   (7)合併症の発見
  3.心房中隔欠損症(ASD)に対するカテーテル治療
   (1)概要
   (2)ASD カテーテル閉鎖手技と TEE
   (3)ASD 閉鎖術の合併症と TEE
8.集中治療領域での TEE
  1.ICU における TEE 施行の注意点
  2.ICU での TEE による心機能評価
  3.集中治療における TEE
   (1)TEE と TTE をどう使い分けるか
   (2)集中治療における TEE の適応
   (3)TEE で何が変わるか
TEE の未来
患者アウトカムの改善へ:新しい技術とともに
  1.TEE に関する歴史的事項
  2.TEE の目的と役割
  3.TEE の有用性,限界と問題点,新システム,将来への期待
   (1)循環モニタリングとしての活用
   (2)僧帽弁逆流評価における活用
   (3)手術の成否評価における活用
   (4)ストレインを利用した評価が可能
   (5)地域病院での活用
   (6)その他
  4.新しいテクノロジー(各社提供)
   (1)シーメンスヘルスケア株式会社
   (2)Tomtec 社(トムテック社,ドイツ,ウンターシュライスハイム)
   (3)Philips 社
   (4)株式会社日立製作所
   (5)GE ヘルスケア
   (6)キャノンメディカルシステムズ株式会社
  5.今後の TEE 発展に期待されるもの
   (1)エビデンスの獲得
   (2)技術の進化
   (3)診断の標準化
編集後記



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