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HOME >その他>臨床医学一般>自然界の1/fゆらぎ応用解析法真の自律神経機能とは~音楽 McT 療法の脳機能改善法を巡って~

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真の自律神経機能とは
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自然界の1/fゆらぎ応用解析法
真の自律神経機能とは
~音楽 McT 療法の脳機能改善法を巡って~

[ 臨床医学一般 ]

【著】後藤幸生 福井医科大学(現福井大学医学部)名誉教授

B 5 判 ・ 96 頁 ・ 定価( 本体 2,200 円 + 税 ) 2020 年 1 月 発売

ISBN: 978-4-88003-932-9

自然界に広く存在し,体内でも発生する“1/fゆらぎ現象”は病気の対応の仕方に多くのヒントを与えてくれる.本書では1/fゆらぎリズムとバランス,そして生体電気の動きを,心臓リズムの解析を通じて読み取る新しい測定手法について,1/fゆらぎリズムと音楽に動的要因を加えた音楽 McT(Music care-Trampoline)療法の実践を紹介.「五角形バランス評価図」や「生命反応 2D 評価図」「、健康偏差値」などの評価法を用いてヒトの‘こころ’と‘からだ’の両面を分析して説明できる「真の自律神経機能」を従来からの交感、副交感神経機能と対比しながら解説.あらゆる医学医療分野,生命科学分野でおすすめの一冊.

〔主な目次〕

第1章 「交感・副交感神経機能」を6種類に増やす試みから錐体外路系情報も含む「真の自律神経機能」へ

  1.従来からの交感神経/副交感神経の2つで表現することに飽き足らず,この両者を各々3つに増やした「レーダーチャート式の自律神経機能とその歪み」を,六角形の図形で示す方法とその考え方
  2.大自然界といういわば“天”からの大きな目から見れば,小地球としての人間の体内を取り仕切っているバランス状態は‘いのち’そのもの‘心臓’の拍動であって,これが自然界にある‘1/fゆらぎ現象’同様,安定したゆらぎであるべきで,そのために,これを応用したゆらぎ解析法により,従来から錐体路情報のみではなく,錐体外路系情報も含めることが自然界の大原則であって,この自然界に生きる人間の健康や生命力を評価するための‘真の自律神経機能’はこうあるべきだとの結論に至った
  3.錐体路情報のみの従来からの自律神経機能2つに対し,これまで裏方扱いだった錐体外路系情報をも含めて作成した5つの「バランス指数」とは,その内容は
  4.なぜ,心臓をターゲットにした測定を用いるのか
  5.東洋医学でいういわゆる「経絡」「ツボ」の不思議もこれで科学的に説明できる

第2章 1つの小地球としての人間の生命力や健康状態を知る新しい自律神経機能測定法

  1.‘自然界の 1/f ゆらぎ音波(自然界の音楽)’虹・可視光線の波長,電磁波の周波数など自然界から学ぶことは多い.その1つ‘1/fゆらぎ音波’の音響学的理論と病気の診断と治療法への応用
  2.周波数解析というのは自然界の‘虹’や‘可視光線’‘電磁波’がヒントに
  3.実際にこの測定分析法によって,従来の自律神経機能では得られない情報が得られる
  4.隠れた錐体外路系バランス調節機能と,その異常

第3章 自然界の‘1/fゆらぎ音波’に関連した「聴覚」の大きな特徴

  1.自然界の 1/f ゆらぎ音波と音楽
  2.生演奏のヒトの可聴域を外れた高周波が脳に好影響を及ぼしている!
  3.音楽と人間との関わりの歴史
  4.検証.従来の交感・副交感と,この新しい自律神経機能(4つのバランス指数)でみたストレスに対する反応面での違いを,音楽効果で比較してみると

第4章 音楽(人工音波)の脳へのさまざまな影響と効果

  1.音楽が脳中枢に達するまでの経過
  2.音楽リズムの脳への働きかけ
  3.脳中枢内には,大脳皮質以外に,多くの「核」と呼ばれる特異な部署があって,ここから感情を左右するモノアミン系ホルモンが分泌され,音楽聴取時の精神状態に大きく関わっている!
  4.音楽情動反応に重要な大脳辺縁系(偏桃体,海馬)
  5.音楽療法の従来からの定義

第5章 音楽に関するさまざまの検証:
    Ⅰ.音楽を聴く各状況によって影響は異なる
    Ⅱ.演奏者の気持ち‘こころ’を分析する
    Ⅲ.その他,各分野における事例での分析結果

  1.男女別にみた交感,副交感神経反応,脈拍への影響
  2.これを「バランス」指数で評価すると
  3.‘BGM音楽’と‘イヤホン音楽’の違い
  4.曲のみと,歌詞付きでも異なる.
  5.被検者の年齢層による感じ方の違い(音楽曲目:ナツメロと現代曲で比較)
  6.演奏中の音楽演奏者自身のからだの気持ちを左右脳波で
  7.演奏者自身の2つの自律神経反応,4つのバランス指数値の変動の微妙な違い

第6章 脳血管障害性遷延性意識障害(寝たきり)からの脱却と音楽トランポリン McT 療法の意義

  1.人間が他の動物と違うのは,地球の重力に抗し直立し二足で歩行すること,そのため有する機能;リズムと共に,バランスをとっていることの意味
  2.人間の脳と植物の根を見比べると寝たきりでも‘からだ’を他動的に動かす意味がよく分かる!
  3.トランポリン上下動運動をさせる意義 これに音楽効果を伴わせる影響と効果とは
  4.「音楽療法」「トランポリン療法」「音楽 McT 療法」の影響と,その効果の違い

第7章 脳波/脳電図,脳血流からみた脳活リハビリ効果

  1.脳波や脳電流画像;二次元脳など電位図で証明する(その1)
   (脳出血後の遷延性意識障害者49歳の例)
  2.音楽曲目の違いによる脳局部血流変動―健常者の場合―
  3.意識障害者に対する音楽演奏の影響(光トポグラフ NIRS による脳血流の変動から)
  4.脳を分かり易くした模式図によって脳と心臓の関係を説明すると
  5.‘1/fゆらぎ’に秘められた内容,そしてこれを応用し利用して健康や生命力を評価する「生命反応 2D 評価図」「五角形バランス評価図」

第8章 交通事故脳挫傷,脳血管障害性意識障害に対する音楽 McT 療法の長期経過追跡記録から

  1.交通事故による脳外傷意識障害からの 70 日間の回復過程を追跡したケースの例
  2.脳卒中など,血管障害による遷延性意識障害患者の測定値からその影響と脳リハビリ効果
  3.脳出血後の遷延性意識障害患者の入院中に,繰り返し実施した McT 療法中を“五角形バランス評価図”でみた経過

第9章 発達障害幼児,各種高次脳機能障害・認知症に対する音楽 MCT療法の影響と効果

  A.生来の発達障害幼児の場合:健常幼児に混じっての音楽 McT 療法はそのユマニチュード効果が大である
  B.高次脳障害者の中でも特に認知症の場合
  1.音楽 McT 療法の対象となる認知症の分類
  2.アルツハイマー型認知症
  3.生命反応テストとして「生命反応 2D 評価図」「五角形バランス評価法」の図は,各種認知症のレベルや一般的な生命力の強弱大小を診断するのに利用できる
  4.老年認知症(アルツハイマー)で,車椅子のまま McT 療法を実施した場合
  5.認知症も老年の方は,それまでの病気による器質的原因が元にあることが多い.
  6.老年認知症でも車椅子のままトランポリンを実施した場合は効果が少ない.しかし「McT 脳活音楽療法」は車椅子生活から脱却させるのに有用である
  7.認知症に対するトランポリン上下運動効果以外に,時にナツメロ音楽が老齢者には有効

第10章 超高齢化時代の健康長寿に向けた自律神経機能評価法の実際「今の私の健康具合は何点ですか」に答えうる“バランス指数”の利用

  1.音楽トランポリン(McT)療法を健康状態の診断に,特に季節で異なる影響の違い
  2.年齢が大きく異なる場合の影響の違いを季節別にグラフや各種の図で詳しく分析
  3.音楽 McT 療法が老後の社会活動,他人との交わりの減った男性に与えた影響と効果



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